1969-07-10 第61回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第21号
○猪口説明員 第八多与丸事件につきまして、事件の概要を御報告申し上げます。 本年の五月二十五日、ホッケ刺し網漁船の第八多与丸、十九トン、八名乗り組みの船でございますが、同船が国後島の西方海岸約十海里半沖で操業しておりましたが、十六時三十分ごろ操業も終わりましたので、国後島から約八海里付近を航行して帰途に向かっておったのでございます。
○猪口説明員 第八多与丸事件につきまして、事件の概要を御報告申し上げます。 本年の五月二十五日、ホッケ刺し網漁船の第八多与丸、十九トン、八名乗り組みの船でございますが、同船が国後島の西方海岸約十海里半沖で操業しておりましたが、十六時三十分ごろ操業も終わりましたので、国後島から約八海里付近を航行して帰途に向かっておったのでございます。
○猪口説明員 先ほど局長からお話がありましたとおり、目下調査報告を取りまとめ中でございまして、先生の御指摘のとおりに、非常に時間がかかるではないかという御疑問があると思うわけでございますが、実はこの衝突現場の確認者が、救助された者とソ連監視船のほかに第五嘉丸と第一早人丸という僚船がございますので、その各僚船の乗り組み員につきましても調書をとっておるという状況でございます。
○猪口説明員 この種の船は、先ほど船舶局のほうから答弁いたしましたように、船舶法あるいは船舶安全法等の適用除外船になっております。いわゆる単なる作業船でございますので、旅客その他のものを運搬する船舶ではないわけでございます。しかし本件につきましては、それを犯したと申しますか、それに反しまして、その船が物理的に搭載し得る員数よりも、約倍に近い人間を乗せておったというような事実があるわけでございます。
○猪口説明員 私たち、与えられました責務を達成するための一つの規模といたしましては、現在の巡視船八十八隻はあと十隻ふやしていただきたい、九十八隻にしていただきたい、あるいは巡視艇二百二十隻は約二百八十隻にというような整備目標は持っております。
○猪口説明員 現在、海上保安庁は、北海道周辺に十三隻の巡視船艇を配置しております。そのほか、固定翼の飛行機が現在一機、それから回転翼、要するにヘリコプターですが、これが二機配置をしております。四十四年度中には、固定翼機がなお一機増強されることになっておるわけでございます。 拿捕防止のための日常哨戒状況は、次のようでございます。
○猪口説明員 御承知のように、巡視船艇、航空機というのは、その性能上非常に機動力を持っておりますので、根室方面に全部集中しなくても、北海道周辺のそれぞれの基地に十三隻配置しておきますれば、いつでも緊急の場合にはその機動力を活用できるわけでございますが、しかし、毎日の、日常の哨戒隻数といたしましては、先ほど申し述べましたように、国後、択捉、千島水域におきましては、拿捕の危険のある推定線に一隻ないし二隻
○猪口説明員 推定危険ラインの引き方は、昭和二十一年四月以降拿捕が始まりまして以後におきますその拿捕状況に基づきましてプロットしたものでございますので、いろいろございますが、おおむね野付水道あるいは根室海峡等を除きますると、十二海里内外の線が危険推定ラインになっていると思います。根室海峡、野付水道におきましては、ほぼその海峡または水道の中心が推定危険ラインになっております。
○猪口説明員 具体的な事例をちょっとここで申し上げにくいのでございますが、——上げにくいというのは、私が資料を持ってないから申し上げることができないのでございますが、三海里内外のところで拿捕されたケースはあります。
○猪口説明員 延長につきましては、珸瑤瑁水道の中央線を抜けまして、それから勇留島ですか、それらから今度は、ほぼ十二海里外のラインでは北上して曲がっておると思います。
○猪口説明員 ただいまお話しのありました件はごもっともな点が多々あるのでございますが、私、最初に先生の御質問にお答えする前に、本件の問題点を一つ申し上げたいと思います。 先ほどお話しのありましたように、もう少し手の打ち方が早ければああいう被害を拡大せなくて済んだんではないかというお話がありました。
○猪口説明員 御承知のように、揮発性の油等の危険物輸送にあたりましては、危険物輸送取締規則に基づきまして、ただいま御質問のありましたような輸送に関する一つの基準がきまっておるわけでございます。それに基づきまして船体の設備等もできていると思います。
○猪口説明員 一般の海難事故発生の情報が入りますれば、もよりの航行中あるいは哨戒中の巡視船艇をその海難事故現場に急行させるとともに、海難事故の様相に応じまして、待機中の巡視船等を動員して派遣するのがならわしでございます。
○猪口説明員 現在の海上交通事情につきましては、ただいま先生が御指摘になったとおりでございまして、私どもといたしましては、すみやかに海上交通の秩序確立及び海上におきまして事故が起きました際におきます救助体制というものにつきまして、鋭意関係の向きとの調整をはかりつつ、すみやかに樹立したいと努力をしておる次第でございます。 ————◇—————
○猪口説明員 小笠原周辺におきます主として水産関係の警備、取り締まり等につきましては、水産庁におきましておそらくもう取り締まり関係の方針なり基準なりというものが決定されると思っておりますが、それによりまして、海上におきます取り締まりは、水産庁の監視船なり、あるいは都条例的のもので取り締まる案件がありますれば都の監視船も加えまして、当庁でも警備、取り締りに当たっていくわけでございますが、その事案の内容
○猪口説明員 先ほども申しましたように、父島が一番かっこうの地と予想されておりますので、他の開発計画と関連いたしまして、海上保安庁では父島の二見港を希望しておるわけでございます。
○猪口説明員 最近日本沿岸付近におきます海難は、大体総体的に申しまして、横ばいになっております。そのうち、御質問のありました海難の原因の状況を見ますと、これもあまり大きな変動はございませんが、数字的に例をとってみますれば、昭和四十二年の海難の発生件教が二千七百四十七件ございます。
○猪口説明員 それでは、最近におきます海難の状況を御報告申し上げます。 海難全般といたしましてはほぼ横ばい程度でございまして、海難が増加している顕著な徴候は見えておりません。四十二年と四十三年の一月以来の海難の状況を比較して申し上げますと、四十二年は、その二カ月で約四百十一件の海難がございました。そして四十三年は三百七十八件という海難がありますが、そのように大体横ばい程度の状況であります。
○猪口説明員 海上におきます沈船、壊船あるいは流木等、海上交通の障害になる事物を発見いたしました際には、緊急措置といたしましては、私のほうの巡視船艇で曳航可能なものにつきましては、とりあえずその航路筋をはずすように曳航作業をやっております。
○猪口説明員 先生がおっしゃいました共管という問題については非常にいろいろの問題があると思いますが、私のほうの各港におきます港長の行ないます権限は港則法で明示されておりまして、港則法の二十四条及び港則法の二十六条に基づきまして、各港長はそれぞれ所有者のはっきりしているものに対しましては、先ほど申しましたように、港則法の第一条で規定されております海上交通の整理、整とんあるいは航行安全のために必要な措置
○猪口説明員 水難救護法の量罰関係につきましては詳しく申し上げる権利がございません。所管は運輸省の所管になっております。
○猪口説明員 旅客船等につきましては、海運局のほうで完全に掌握されておると思います。私のほうでも、交通安全確保上のたてまえから、たとえば地域的におきましては、宇野−高松間においてはフェリボートが一日に二十回往復するとか、そういうようなことはわかっておるのでございますが、御承知のように、漁船も含めました瀬戸内海の交通全般にわたりますと、直ちにお答えすることができない。
○猪口説明員 ただいま手元にその資料を持っておりませんが、この正確な数字はなかなかつかみ得ないので、私たちもいま困っておるわけでございますが、昭和四十三年度で瀬戸内海におきます交通実態を正確に、ただいまおっしゃいましたようにのど首だけではなくて、中のものも正確にはかるために、電波測定機を使ってはかる計画で、四十三年度に予算計上しておりますが、それにいたしましても、ただいま先生のおっしゃいました御質問
○猪口説明員 さようでございます。
○猪口説明員 ただいま御指摘のありましたように、施設がないから取り締まらなかったんではないかということでございますが、お手元に差し出しました資料にもございますとおり、私たちで目にあまるものにつきましては、港則法の二十四条の規定に基づきまして検挙いたしまして、そしてそれぞれ刑事訴訟手続を終っておる次第でございます。
○猪口説明員 港湾におきます消防体制は、御承知のように陸岸を海上にあるわけでございます。海上に浮上しておりますタンカーを対象とする海上消防の面から先生の御質問にお答えいたしますと、消防能力を持っております海上の舟艇は全国で約二百十六隻ございます。そのうち、いわゆるタンカー等の火災に有効であります化学消火能力を持っております船が大体四十六隻ございます。
○猪口説明員 この法律がまだ施行されていない現在においても、私のほうの航空機によりまして、油を排出して逃走する船舶を把握いたしまして、巡視艇と共同行動をとりまして摘発した事例もございますので、この法律が施行されますれば、より一そうの体制並びに権限が付与されることになりますので、監視体制はより容易になし得るのではないかと思っております。
○猪口説明員 この法律が施行をされますれば、この法律の各条項を確実に励行せしむるための監視体制をつくりたいと思っておりますが、これは御承知のように沿岸五十マイル以内が対象海域になりますので、その海域にわたりまして、沿岸の私たちの基地から巡視船艇を必要なつど、あるいは定期的に前進哨戒をさせる、あるいは航空機によって空から監視するという二本立ての監視体制をつくる所存でございます。
○猪口説明員 御承知のように、また鮭鱒の時期が参りましたのですが、北洋方面におきます海難は、海難総件数の面から見ましても非常に多いわけでございます。ことに、北洋周辺におきます海難の約九〇%は漁船で、ございまして、これに対する海難救助対策並びに海難防止対策というものは、海上保安庁をはじめといたしまして、関係省庁、機関において大きな課題であるわけでございます。
○猪口説明員 もし先年のおっしゃいましたとおりでございましたならば、私たちの海上保安官として崇高な人命救助の任に当たる者として、まことに遺憾しごくに思います。私たちのほうで、そういう事件が起こりましたならば、直ちに上司に報告して、上司の指示を仰ぐのが当然でございますが、事故に応急の措置をとることがきめられてございます。
○猪口説明員 この事件につきましては、私どもで至急に調査をいたしまして、その内容あるいはその後とりました私のほうの処置をあわせまして御報告申し上げます。
○猪口説明員 先生のただいまの事件につきましては、私現在まで報告を受けておりませんので、至急に調査いたしまして、またあらためて御報告申し上げたいと思います。
○猪口説明員 ただいま岡田参事官からお話がありましたように、通常の北洋方面におきます海難救助につきましては、日ソ海難救助協定に基づきまして一管本部とウラジオとの間に、協定できめられました通信要領がございますが、それによりましてただいま先生のおっしゃいましたような順序で、おっしゃいました内容のことが一管本部とソビエト側におきまして、協定の要領に基づきまして行なわれたのでございます。
○猪口説明員 私たちそういう心がまえでありましたが、現地のほうからそういう連絡がございまして、船主と現地のほうでそういう話し合いになったからということでございましたので、先ほど申しましたように、強くその件について正式な申し入れを外務省のほうにお願いするという手段をとらなかったわけでございます。
○猪口説明員 先生のお尋ねの転覆の趨勢でございますが、漁船の転覆による海難の状況は、私たちの調査によりますと、大体漁船海難の五%内外のものが毎年転覆によって海難に遭遇いたしております。その趨勢といたしましては、おおむね毎年横ばい程度の状況でございまして、必ずしもふえておるという傾向でもございません。
○猪口説明員 先ほど申し上げましたのは、事実海難が起きました際に当方で、当方の勢力では手が届かない場合に、日ソ海難救助協定に基づきましてソ連側に海難救助の手段を講ずべく要請した件数についてのみ申し上げたのでございまして、ただいま先生のおっしゃいましたいわゆる緊急避難的な問題につきましては、私はむしろ日本側の漁船が非常に利用していると信じておる次第でございます。
○猪口説明員 御質問の内容につきまして、私たちが過去十年間ばかり扱いました件数が大体二百九十三件ございますが、そのうち的確に情報連絡に対しましてソ連が海難救助協定の線に沿いまして措置されたものが六十一件でございます。その他のものにつきましては何ら反応のなかったものでございまして、その件数が二百三十二件ございます。
○猪口説明員 実を申しますと、今度の事件が起きまして直感したのは、まさに先生のおっしゃいますように、領海内でこのように爆弾を搭載している船の衝突事故がひんぱんに起こるというようなことに思いをいたしますと、確かに先生のおっしゃいましたように事前にそういう積載している危険物の内容を知る必要があるということを直感的に感じたわけでございますが、御承知のように爆弾等にいたしましても、その数量とか内容等によりまして
○猪口説明員 B旗を掲揚していたかどうか、私たちのところにはまだ報告が参っておりませんが、よく調査いたしたいと思っております。
○猪口説明員 それぞれ関係の機関とも十分打ち合わせしながら、先生の仰せの線に沿いまして今後進めていきたいと思っておる次第でございます。
○猪口説明員 海上保安庁といたしまして私一人しか参っておりませんので、私の知っておる範囲だけでお答え申し上げます。 確かに先生のおっしゃいましたように、諸外国の航路標識の整備率に比べますと非常に貧弱な状況であると思います。
○猪口説明員 先ほど申し上げましたように、現在電電公社で整備しておりますVHFによりますチャンネル十六による保安通信の整備というのは、私たち海上保安の立場から見ますと、非常に有効適切でございまして、これの整備は早くやるべきだと思います。
○猪口説明員 到達距離その他につきましては、郵政省の方がお見えになっておりますからそちらのほうでお答えいただくことにいたしまして、海上保安庁の立場といたしましては、規定関係は別といたしまして、海上保安庁の海上保安業務をやる範囲は大体私たち千二百海里以内を目標といたしておりますが、そういう範囲を航行する船舶で先ほど申されましたような電信施設を持っている限り、私たちの現在持っております中波関係のものを廃止
○猪口説明員 その前に、「せんだい」は十一時十四分ごろ専管水域の境界線付近を通ったのでございますが、その際、約四カ統の以西底びき船がその付近で操業しておったようでございます。その状況が専管水域の境界線にやや近いので、その旨を注意いたしまして、その注意を受けました以西底びき船も、それぞれその注意に従って、適正な行動をとったようでございます。
○猪口説明員 ちょうど臨検を受けました地点から北西方面約十海里ぐらいのところで「せんだい」は当時任務についておったと思います。